メルカリで売れる!真鍮製ベイルハンドルの作り方を公開
スポンサーリンク

 

 

メルカリで真鍮を使って、キャンプなどで使える小物を販売しています。

https://jp.mercari.com/user/profile/767293001?afid=1022213070

 

 

この記事では、デイツ78用のカスタムパーツ「真鍮製ベイルハンドル」の作り方を詳しく解説しています。
実際、製作したものは「メルカリ」で販売しているので、下記の方法で作成することで多くの方に満足頂けるベイルハンドルを作ることが出来るようになると思います。

製作自体はそれほど難しくありませんし、ご自身で楽しむ為であれば2時間ほどで製作できると思います。

道具を揃えるだけでも結構な金額がかかりますが、メルカリで販売を考えている方は道具はしっかり揃えましょう。揃えることで製作時間が大幅に短縮できますよ。
私も道具を揃える前は1個作るのに6時間ほどかかっていましたが、現在では3~4時間弱で製作できるようになりました。

それでは、真鍮製ベイルハンドルの製作方法を解説していきます。

 

※現在、円安や世界情勢の影響で真鍮四角棒が高騰しています。昔の3倍~4倍と驚きの価格です。

 

この記事の目次

売れる。真鍮ベイルハンドルの作り方

まずは各工程で必要な道具を紹介しておきます。家にある物で代用できそうなものがあれば代用してください。

 

ツイスト加工

 

真鍮に綺麗な模様を浮き出すツイスト加工で私が使っている道具達です。

  • 万力
  • タップハンドル
  • ガスバーナー
  • 革手袋
  • 丸ペンチ
  • 耐火レンガ

 

 

 

成型など

写真の撮るのを忘れてしまいましたが、後ほど作業工程で登場してきます。

  • 両頭グラインダー
  • ディスクグラインダー

 

 

研磨など

研磨に使う道具も一部写真に写っていません・・・。

 

 

  • 電動ドリル
  • バフグラインダー
  • ミニルーター

 

 

 

 

以上の道具があると3時間弱で製作できるようになりますので、販売を検討されている方は少しづつ買い足しながら揃えましょう。他にももっと良い道具はあると思いますが、取り合えず私が使っている道具達の紹介でした。

値段の高い道具を使わなくても使い方次第でなんとでもなるので、安いものでも全然製作できますよ。

 

ツイスト加工工程

では、早速真鍮四角棒をツイスト加工していきましょう。

 

 

1000mmの真鍮四角棒をカットします。デイツ78用であれば450mmで作成できます。

次に、デザインを考えます。模様をどのように付けるか考えます。
左右対称・非対称、どちらも加工する前にある程度イメージしておいたほうがスムーズに製作できます。

真鍮に線を描く場合マジックだと熱で消えてしまうので、チョークを使って印をつけます。

 

 

今回は左右対称になるように線を書きました。
また、ツイストの巻き方を変える位置にも印をつけました。

 

 

万力にセットして、タップハンドルを装着したら先ほどチョークで印をつけた箇所で変化をつけるようにツイスト加工を行ないます。

 

 

ガスバーナーで熱しながらツイスト。この時、耐火レンガがあると熱が逃げないので効率よく熱することができます。

 

 

写真のようにチョークの線は熱しても消えませんので、印に合わせて模様に変化をつけます。
ツイスト加工する際の注意点としては、無理な力で捻らないこと、エッジが切れてしまったり最悪折れてしまうので軽い力で捻ることができるぐらいにしっかり加熱しながら加工します。

あまり熱しすぎると溶けてしまうことがあるので、このあたりはやりながら感覚で覚えましょう。

 

 

1本ツイスト加工完了です。
歪んでいますが、「焼きなまし」状態ですので手で簡単に戻すことができます。
ツイスト加工にかかる時間は慣れもありますが、20~30分あればできると思います。

 

両端の加工

続いてデイツ78に差し込む両端部の加工を行ないます。

 

 

両頭グラインダーの砥石側を使って四角棒両端20mmを3mmの丸棒に削ります。

 

 

最初に角を落としながら、少しずつ成型していきます。

 

 

ある程度成型できたら#400のヤスリをつけたグラインダーで綺麗に仕上げます。

 

 

最後にバフがけするので綺麗に成型できていればOKです。

 

 

一応、念のためにデイツの穴に入ることを確認しましょう。
4mm四角棒ならさほど問題ではありませんが、6mmなどの太い真鍮を使う場合は確認しないと入らないこともあります。

 

 

次に両端をフック状に加工します。
加工に使うのは「丸ペンチ」。100均のものでOKです。
私は初めホームセンターで1,000円以上の物を用意して使っていましたが、熱されるのですぐに変形してしまうし錆てしまうので100円のもので十分だと思います。

 

 

バーナーで熱しながら

 

 

曲げたい部分に丸ペンチを、てこの原理のようにあてて曲げていきます。
この時も真鍮の熱し方、曲げる際の力加減など経験が必要になると思います。

真鍮を真っ赤にしてしまうと、曲げる際の傷が残るし、あまり熱しないと折れるし、初めのうちは失敗することを前提に少しづつ慣れていきましょう。

 

 

慣れるとほとんど無傷で写真のように成型することができます。

 

磨き工程

 

さて両端の加工も出来当たったので、成型して磨けば完成ですね。
私は磨いてから成型して再度磨くようにしているので、ここで「焼きなまし」の工程を行います。

真鍮は一度真っ赤に熱して水に漬けることで、柔らかく加工できるようになります。この工程を焼きなましといいます。磨いてから焼きなましはできないので、私はこの段階でなましておきます。

 

 

耐火レンガで囲って

 

 

全体を真っ赤になるまで熱して、すぐに水に浸して焼きなましします。

 

 

これが焼きなましが終わった真鍮です。真っ黒に煤けていますね。
この後は磨き工程なのですが、この煤がある状態でバフがけすると滅茶苦茶時間がかかるので酸処理を行ないます。

酸処理後は中和処理も行ないますし、廃液の処理も大変なので薬品の扱いに慣れていない場合は頑張って磨きましょう。

 

酸処理

 

写真の液体は15%塩酸です。本来は透明な液体ですが使っているうちに金属が溶け出して黄緑色に変色しています。この液体は家庭の排水として処理することはできませんので注意しましょう。

黒く煤けた真鍮を液体にいれて5分もすると

 

 

煤が落ちて綺麗な真鍮になります。
その後、10%苛性ソーダで中和処理を行い、しっかり水洗いします。

 

 

酸処理をすると、輝きはありませんが真鍮色になります。
この後はバフがけしていくのですが、バフがけの前に一工程加えるとバフがけが少しだけ楽になります。

 

真鍮ブラシ磨き

 

電動ドリルと真鍮ブラシで磨くことで、その後のバフがけが少し楽になります。
インパクトドライバーやグラインダーではなく、速度を変えることができる電動ドリルが扱いやすいです。

 

 

写真のように軽く当てながら磨きます。
あまり強く押し当ててしまうと、逆に傷がついてしまうので力加減は軽めに。

 

 

真鍮ブラシで磨いた右側はかなり輝きが出てきます。

 

 

真鍮ブラシで磨くことで全体的に輝きがでました。が、ここからが1番大変な作業の始まりです。
メルカリやラクマなどの出品を見るとこの段階で出品している方もいますが、バフがけすることで見た目が滅茶苦茶変わりますので販売を検討されている場合は大変ですが、バフがけしましょう。

 

バフがけ

 

真鍮ブラシで磨いたベイルハンドルを今度は卓上ミニグラインダーでバフがけします。
このグラインダーは、回転スピードを1750~10,000rpmと自由に調整できるのでおすすめです。
私はだいたい8,000rpmほどで磨いています。

 

 

青棒を塗ったバフにベイルハンドルを良い感じに当てて磨きます。
この辺も経験が必要ですので、やりながら感覚を掴んでいきましょう。

 

 

写真はぼけちゃいましたが、バフがけした右側はピカピカに光っています。
あるていど鏡面に近い輝きになります。

 

 

全体的にバフがけ完了。バフがけは1時間ぐらいかかるので根気が必要ですが、どんどんピカピカになっていくのでやっていて楽しくもあり苦しい時間でもあります。

 

 

卓上ミニグラインダーでバフがけしたら、ここで成型します。

 

成型

 

まずはセンターに印をつけます。
私は治具を使って成型しますのでセンターだけだせば良いのですが、多く方は治具なんてものはないでしょうから、センターをだしたら両サイドに30mm~50mm間隔で印をつけましょう。

 

 

かなり錆びてきてしまっていますが、自作した治具です。センターを出したベイルハンドルをトップのでっぱりに合わせて曲げるだけでデイツ78用のベイルハンドルの形に成型できます。

治具がない場合は、万力に鉄棒などを立てて、先ほど付けた印に合わせて少しづつ成型しましょう。
私も初めは鉄棒を使って成型していました。

 

 

治具にウエスを被せて、ベイルハンドルに傷が付かないように養生して成型します。

えいっ!

 

 

治具があれば、毎回大体同じようなベイルハンドルを作ることができます。
この段階でほぼほぼ完成ですし、ピカピカなので自分で使う場合はここまでの作業で完成でOKです。
但し、販売を考えているのなら成型時に擦り傷などが付いていることもあります。ウエスで磨くだけでも擦り傷が付くほど真鍮は柔らかいですからね。

 

再度、バフがけ

 

最後にミニルーターを使って細部までしっかり磨きます。
ここからは自分自身との勝負です。納得いくまで磨こうとすると1時間では到底終わりません。

兎に角、磨きます。磨くだけです。

力強く押し当てると、傷がつくし、弱すぎると綺麗にならないし、根気のいる作業だし1番疲れる作業ですが頑張りましょう。磨けば磨くほど鏡面になっていくので感動物です。

 

完成

 

ミニルーターでバフがけすること1時間。これで完成とします。

ここまでの作業時間は3時間弱です。

ここまでやれば「メルカリ」で販売してもクレームなどはないと思います。
が、販売価格もあまり高くできないから、時給にすると数百円とあまり儲けは期待できませんよ。

あくまでも私の場合ですので、もっと効率よく製作できる場合や販売価格を高く設定することで十分儲けることも可能だと思いまけど、稼ぐことだけを考えたらバイトした方が倍以上稼げる結果になると思いますよ。

私の場合は、物を作ることが好きなので楽しみながら製作できていますが、儲けたい方は他のほっと効率よく作ることができるアイテムで稼ぎましょうね。

以上がメルカリでも売れる真鍮ベイルハンドルの作り方でした。
作って、自分で使うも良し、メルカリなどで販売しても良しですので皆さんも色々チャレンジしましょうね。

 

メルカリで真鍮を使って、キャンプなどで使える小物を販売しています。

https://jp.mercari.com/user/profile/767293001?afid=1022213070

おすすめの記事