固形燃料を自作(DIY) 石鹸とメタノールで挑戦してみた
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コロナ騒動の影響で、キャンプを自粛している我が家。本来なら、来年度から中学生に上がる長男がいるので、3月中に2回はキャンプに行きたかったんですけどね。今は我慢の期間です。

キャンプに出撃するのは我慢中ですが、キャンプで使えるアイテムを自作するのは自粛する必要はないので、今回は固形燃料を自作してみました。自作と言っても混ぜるだけですけどね。

結果はどうなったでしょう。

 

この記事の目次

固形燃料を自作してみた

簡単に調べてみた結果、メタノールであれば石鹸を使って固形燃料が作れることがわかりました。

一般的に販売されている燃料用アルコールはメタノール80%・エタノール20%など、メタノールとエタノールの混合燃料の場合が多く、エタノールが入っていると石鹸がうまく溶けず失敗するようです。

また、無水エタノールなどで固形燃料を自作しようとすると酢酸カルシウムを混ぜると作れるみたいですが、酢酸カルシウムが結構な値段するので、それだったら固形燃料を買ったほうが安上がりです。

 

私は幸いメタノールが簡単に手に入る環境にあるので、メタノールを使って固形燃料をつくってみることにしました。

 

固形燃料自作の原料

固形燃料原料
固形燃料の原材料は「メタノール」「石鹸」です。今回は植物性100%の花王ホワイトを使いましたが、昔からある洗濯石鹸の方が作りやすいかもです。

 

固形燃料を作っていくよ

石鹸を細かくして

 

まず初めに、メタノールと石鹸を10:1の割合になるように計量します。

今回は

  • メタノール:200ml
  • 石鹸:20g

 

石鹸は溶け易いように、なるべく細かくしてみましたが、おろし金などでもっと細かくしたほうが良さそうでした。

 

メタノールに入れて

 

メタノールに細かくした石鹸を入れます。このままだと石鹸は全く溶けません。溶けないのでどうするかと言うと・・・。

 

湯銭する

 

湯煎します。メタノールは可燃性なので、お湯を沸騰させて火を消してから湯煎した方が安全だと思います。

 

石鹸が溶けたら

 

湯煎しながら割り箸でかき混ぜると、少しずつ石鹸が溶けていきます。もっと薄く細かく石鹸を砕けば簡単に溶けたかもしれないですが、今回は10分以上かけて石鹸を完全に溶かしました。

 

容器にいれるよ

 

石鹸がメタノールに完全に溶けたら、まだ温かいうちに容器移します。ぐずぐずしていると固まってしまうので慌てないように急ぎます。

もし、固まっても再度、湯煎すれば溶けるんですけどね。

 

容器に移したら常温で固化させてもいいのですが、時間短縮を目指して冷蔵庫に入れました。

 

固まったら

 

冷蔵庫に入れて10分ほどで、石鹸が溶け込んだメタノールが固まっていました!!!!!!

 

アルミホイルに入れて

 

容器から取り出し、アルミケース入れたら固形燃料の完成です。

200mlのメタノールから4つの固形燃料ができました。1個あたり約40gなので燃焼時間としては20分ぐらいかなと予想しています。

 

自作固形燃料の燃焼テスト

アルミホイルに入れて

 

完成した固形燃料を1つ燃焼テストしてみることにしました。予想では20分の燃焼時間ですが、果たしてどうなるでしょうね。

 

点火

 

ライターを近づけると、点火しました。おっ、固形燃料じゃん!

 

固形燃料完成

 

思ったより火力も強いですが、さっきまで固化していたメタノールが燃焼の熱でどんどん液状化してしまいました。まっそれはそれでいいのですが、困ったことに燃焼面積が大きくなった結果、40gの固形燃料が10分と言う短時間で燃え尽きてしまいました・・・。

 

でも、メタノールがあれば、誰の家にもある石鹸で固形燃料をつくることができることがわかりました。

 

固形燃料自作 まとめ

メタノールと石鹸で固形燃料の自作に成功と言えば成功しました。

今後の課題としては、固形燃料を燃焼する時に専用の容器を用意したほうがいいと感じたことから、ステンレスやアルミの丁度良いサイズの容器を探して再度、自作&燃焼させてみたいと思いました。

アルミケース(弁当などで使う薄いやつ)では、どんどん溶け広がり燃焼面積が増えてしまい、火力はアップしますが、燃焼時間が短くなるので調理などには不向きかなと感じました。

次回は、燃焼用容器を用意して、燃焼時間のアップを目指して自作してみようと思います。

 

※メタノールは毒性が強く、経口致死量は0.3-1g/kg程度と、エタノールの1/10程度の量と危険なアルコール類です。ですので、誤飲などには十分注意して取り扱いましょう。1ショットで失明、2ショットで死ぬと言われています。

世界各国でニュースになる密造酒での死亡事故の原因はメタノールであることが殆どですから本当に取り扱いには注意しましょう。

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