SVEA121をオーバーホール(レストア)してみた
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この記事の目次

SVEA121を落札

最近、昔流行った真鍮製のケロシンバーナーを買いあさっています。
以前、実家に「ラジウス」や「マナルス」など、父親が使っていたバーナーがあったのですが、引越しの際、母親に全て廃棄されてしまった反動もあるかもしれませんが、せっせと買いあさっています・・・。家族に白い目で見られても関係ありません!

 

今宵我が家に届いたのがこちら

 

 

SVEA121です。パンサポートやスパナなどがありません。無ければ作ればいいやと思って購入です。
パンサポートは確かネット販売されていたような気がしましたので、作れなければ買えばいいしね。

それでは細部を見ていきます。

 

 

ん~なかなかの腐食。これ完全に取り除こうとすると結構削る必要がありそうなので、程よく磨く程度にしようと思います。

 

最終的にはピカピカにするか、アンティーク処理するかは作業しながら考えます。

 

Svea121レストア

洗浄工程

洗浄工程では過炭酸ナトリウム、塩酸(クエン酸)、重曹を使ってタンクなどの汚れを除去していきます。材料は100均やホームセンターで揃いますので、用意して作業に挑みましょう。

 

 

まずはタンク内なども洗浄する為に過炭酸ナトリウムを使います。
50度ぐらいのお湯を使っています。

 

 

タンク内はそれほど汚れていなかったようで、それほど液が汚くならなかったですが、酷い汚れがある場合は汚いものがドクドク出てくるのでとても写真には写せません。

綺麗に水で洗い流したら

 

 

酸洗浄(クエン酸)します。私は10%塩酸を使っていますが、クエン酸が入手しやすいし取り扱いも安全ですので、クエン酸がおすすめです。

 

 

酸洗浄が終わったら重曹で酸を中和します。
たっぷりの流水で洗えば中和作業は必要ないと思うのですが、念の為に中和して、その後大量の流水で綺麗に洗い流します。

 

磨き

 

酸洗浄、中和処理したストーブ。全体的に赤っぽくなっています。初めての場合は驚くかもですが、真鍮は銅と亜鉛の合金ですので、亜鉛が焼けたり何らかの理由で抜けると銅の色が表面に出てきます。が、磨けば綺麗な真鍮カラーに戻ります。

 

 

私は、大きな傷や小さなパーツはスポンジ研磨材を使って磨きます。
3Mのものが耐久性もあるのでおすすめ。

タンクや大きな物はバフで綺麗に磨き上げます。

 

 

磨き上げて組み立てるとこんな感じ。新品のようですよね。
パンサポートも真鍮で作ってみましたが、小さいサイズのパンサポートは癖があるので作りにくかったですが、何とか装着できました。

はい。完成!!でもよかったのですが、やっぱりピカピカだとすぐに酸化してくすんでくるし、燃料が垂れたりすると汚くなっていくのでアンティーク加工しちゃいます。

 

アンティーク加工

アンティーク加工は、真鍮に酸化皮膜を作って任意の色に仕上げる方法です。
薬品を使って参加皮膜をつけるのですが、なかなか難しい作業(任意の色に仕上げるのが)なので、挑戦される方は自己責任でお願いします。

また、この作業は夏はやめたほうが無難です。暑いと反応速度が速いので本当に難しいですよ。

 

 

まずは、黒染めするパーツを反応させて、反応液の反応速度を確認します。
ある程度反応液の状態を確認できたらタンクも反応させます。

 

 

こちらがアンティーク処理後です。染めるだけではなく、磨きも加えて濃淡をつけたり好みの仕上げにします。

 

 

パッキンなども新品(自作)に交換したら組み上げます。

 

完成

 

完成!
どうですか?

ピカピカも良いですが、アンティーク加工もカッコいいですよね。

 

 

腐食が酷かった箇所はどうしても模様として残ってしまいますが、カッコいい仕上がりになりました。
最近はこんなことばかりして遊んでいます。

 

キャンプブームが去ったので、もう少し安く購入できればもっと色々挑戦したいと思うのですが、このような二世代以上も前のギアだとコレクターが多いのか、中々価格が下がらないので、沢山購入って訳にはいかないのですが、購入したら楽しみながらレストアしています。

飾っても絵になるし、燃焼音も最高だし、キャンプ場でもカッコいいし、やっぱり私はこのタイプのバーナーが大好きです。

 

燃料が灯油でコスパに良いですしね。ただ、風には弱いので使う時は防風対策必須です。
手がかかるバーナーですが、しっかりメンテナンスすれば2代、3代でも楽しめるバーナーですよ。

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