焚き火のお供の薪バサミ。以前テオゴニアを真似て6mm丸鋼を使って自作してみたのですが、強度不足の為使い物にならなかったので薪バサミの自作を自粛していました。
一時はテオゴニアを買おうかと本気で悩みましたが、多くのキャンパーが使っているのと価格がネックで見送っていました。
やっぱり薪バサミに4,000円近く出すのは違うような気がしてしまって。だって工業製品ですからね。
Amazonには同じような見た目で2,000円程度で販売されていますが、やっぱり多くの方が持っている物を使うのはあまり好きでない天邪鬼な性格なので、やっぱり自作にチャレンジすることにしました。
前回は6mmの丸鋼で失敗したので今度は少しサイズアップと見た目もテオゴニアを目指すのではなく、オリジナルティーが出るようにします。
それでは薪バサミを自作していきます。
薪バサミを自作
今回は最近はまっている鉄のツイスト加工を加えた薪バサミを作ろうと思っているので異型鉄筋の加工から行います。
写真の上に移っているのが6mmの丸鋼を使って作ってみた薪バサミ。使えないので放置していたので錆錆ですが、今回は同じ様なサイズの薪バサミを作るのでサイズの確認の為に棚から取り出しました。
今回使う材料は小屋の中で放置されていたD13の異型鉄筋です。使う予定がないのでこのままでは錆びてしまうので今回登場しました。
まずはツイスト加工できるように異型鉄筋を角材に生まれ変わらせます。
万力に挟んで少しづつ削ります。滅茶苦茶根気のいる作業です。
やっと1本の異型鉄筋を角材にできました。
結局ねじるので真四角である必要はなく、角がしっかり出せていればいいやと言う程度に四角にしましたが2時間かかりました・・・。もう1本四角にする異型鉄筋があるんですけど誰かやってくれません。
愚痴を言っても家族は相手にしてくれないので諦めてもう1本の異型鉄筋も根性で四角にしました(計4時間)。
たまたま家にあった異型鉄筋を使いましたが、モノタロウには角棒が売っているのでモノタロウで買う方が断然いいですよね。お値段も9mm角・2000mmで1,500円程度ですからね。
D13の異型鉄筋を角棒にすると約9mmになります。
今度自作するときは絶対モノタロウで買おうと心に決めました!
で、今回手持ちの道具だけだと上手にツイスト加工出来ない可能性があったので道具を1個買ってきました。
「SK タップハンドルM5~M13 TH-13」です。手持ちのタップハンドルだと9mm角棒が入らないのでM13まで対応のタップハンドルを買ってきました。
サイズもぴったりできっと綺麗なツイスト加工ができると思います。
9mmの角棒をツイスト加工する際はM13対応のタップハンドルがあると綺麗に仕上がりますよ。
6mmの角棒にも対応しているので1つあると自作がはかどります。
では、火床の準備。
これまた以前自作した焚き火台に耐火レンガを入れて保温・断熱して薪を投入して火をつけます。
火が着いたら角棒を入れて、手動送風機でガンガン空気を送って過熱します。
なんか初めて写真を撮りましたが結構シュールな風景ですね。自動の送風機を買おうかな?
真っ赤に加熱した角棒は万力とタップハンドルと使って写真のようにツイスト加工していきます。
こっちにねじったり、あっちにねじったりしながら模様を浮かび上がらせます。
加熱してねじってを繰り返して写真のようなツイスト加工が施された角棒になりました。
ここで私は大失敗を犯しました。あまりのショック(はずかしくて)写真には残しませんでしたが、薪バサミの手持ち部分(両サイドをツイスト加工)していたのですが、タップハンドルが角棒の中心部分に残されて角棒から抜けなくなってしまいました・・・。上の写真の右側には抜けなくなっているタップハンドルがあるのですが、写真には残していません。
やれるとしたら、もう1度ひねり直してタップハンドルを取り出すか、切って持ち手は溶接するかの2択です。
本当は溶接する予定ではなかったのですが、時間のロスを考えて切って溶接することにしました。
写真は角棒を切った後に成型したものです。まだ薪バサミらしさはあまり感じられません。
次は薪を持つ先端部分の加工。赤く熱したら叩いて成型します。
テオゴニアなどの薪バサミは先端が点で薪を持つ構造になっていますが、自作する薪バサミは面で挟めるように加工します。
ちょっとクチバシっぽくなりましたが、これで薪を面で持つことができるので扱いが少し楽になるようなきがします。
ここまで加工すると薪バサミっぽく感じられるようになってきました。
この次は2本の鉄の棒をつなぐ部分に穴を開けます。
ドリルを使って2.5mmの穴を開けました。
釘を使って留めます。の前に持ち手部分を溶接していきます。
100V溶接機で溶接しますが、9mmなのでちょっと不安だし100Vだと仕上がりがあまり綺麗じゃないので溶接無しの予定だったのに失敗から溶接することになったので致し方ありませんね。
溶接完了。まずまずの仕上がりですかね。
次はいよいよ鉄棒自体を釘で留めます。
調度より長さに釘を切ってセットしたら
バーナーであぶって真っ赤にして玄翁で叩いて潰したら完成です。
無骨薪バサミ完成です。持ち手部分は木で作ろうかと思ったのですが、折角なので全部アイアン仕上げにしました。
あまり手が痛くならないように軽めのツイスト加工を施しましたが、使い勝手が悪かったら木製に切り替えるかも。
太い薪を持ち上げても接合部が歪むことなくがっしり掴めます。
また、先端部分も点ではなく面で持ち上げるようにしているので薪以外にも挟めるものなら何でも持ち上げることが出来ます。
9mmの角棒で作ったので丈夫ですが重いです。当然、小さな子供や女性には重く感じられるでしょうから男の無骨アイテムとして使うならありですよね。
しばらく続けたアイアンツイスト加工もS字フックや薪バサミなど色々作れるようになりました。
後はもっと精度が出せるようになればメルカリで販売できたりしちゃったりして・・・・・・・・・・。
皆さんも、世界に1つしかないオリジナル自作アイテムでキャンプを楽しんでみませんか?
道具を揃えたり作業スペースの問題もあるから結局買ったほうが安くなることもしばしばですが、愛着が湧くので大切に長く使うことになり結果、安く済むことの方が多いですよ。
しかも慣れたら買いに行く時間で作れちゃったりしますし、大量生産も可能と自作は夢が広がりますよ。
それでは、皆さんも楽しい自作ライフをお送りくださいね。