普段使っているチェーンソーは「ゼノアGZ3850EZ」。
とっても使いやすいチェーンソーで山での枯れ木の伐採や薪作りに大活躍していたのですが、急に木を切るとエンジンが停止する現象に悩まされるようになりました。
負荷をかけなければ、低速から高速までまったく止まりません。アイドリングでは20分以上の止まる事無く動いていますし、空ぶかしでもエンジンは絶好調なのに、木を切り始めるとエンジンストップと謎の現象でまったく作業が進まないので分解してみることにしました。
この記事の目次
ゼノアGZ3850EZの分解
あまりゼノアのチェーンソーはいじりたくなかったのですが、全く作業で使えないので分解していきます。
エアフィルターは少しゴミがついていますが、詰まっている様子も無く問題なしです。
作業終了後には毎回掃除しているので当たり前と言えば当たり前なんですけどね・・・。今回はキャブの清掃+ダイヤフラムも交換します。
キャブレーターの清掃とダイヤフラムの交換
まずは3つの赤丸のネジを外します。
スロットルレバーと連動する部分がキャブについているので取り外します。
キャブを取り出したら、燃料ホースを取りはずすのですが、どっちがどっちだったか解らなくならないように気をつけます。
これでキャブが取り出せました。思ったより木屑も溜まってなくて綺麗でちょっとビックリしました。もっと木屑が溜まっていると思っていました。
キャブは分解して清掃しますが、ついでなのでダイヤフラムを交換してみます。
付いていたダイヤフラムは少しだけ堅くなっていましたが、交換を必要とするレベルではなかったのですが念のため交換しました(細かい部品が飛び出す可能性があるのでなくならないように注意する必要があります)。
つづいてい反対側も交換します。
アマゾンで代替品を購入したので見た目が違いますが形が同じなので大丈夫でしょう。
いつも刈払い機のダイヤフラム交換はアマゾンで購入しているので大丈夫だと信じて交換です。
せっかくなので、コイルや電気系も確認。
コイル、配線の確認
キャブの下のカバーも外すのでネジを3つ外します。
リコイルスターターのカバーを外すと、コイルと配線が顔を出すので配線に傷がないか確認しましたが、傷もないのでショートしている様子もありません。そもそもショートしていたらエンジンが掛かりにくくなるかかからないので、問題はないはずなので確認だけしてカバーを戻しました。
また、念のためタンクベントも詰まりがないか確認しましたが、問題なし。詰まっていたら燃料タンクが陰圧になってエンジンが停止するのでエンジン停止後、すぐに燃料タンクの蓋を開けて空気を吸い込めばタンクベントの詰まりの可能性もありますが、今回の症状では燃料タンクが陰圧にになっていなのでその可能性が低いと思われました。
と、キャブなどの部品交換と電気系統の確認をしたので、元にもどしてエンジンをかけてみました。
やっぱり一発でエンジンがかかるので、キャブも電気系統も問題ないと思うんですよね。
試しに10cmほどの雑木を切ってみました!
!!やっぱり負荷がかかるとエンジンが止まってしまいました・・・・。
色々調べてみると燃料フィルターと見落としがちな部分としてスパークプラグもあるようなので交換してみることに。
燃料フィルターとスパークプラグの交換
詰まっているようには見えないんですけどね。
これもアマゾンで購入した少し大きめの燃料フィルター。これでも燃料が少なくてエンジンが停止することはなくなるはずです。燃料の送り込みが少ない場合ですが。
手持ちの予備のプラグよりサイズが大きかったのでアマゾンで購入。
汚れているけど、一発でエンジンがかかるので問題ないと思うんですけどね。
取り合えず交換してエンジンをかけて、再度雑木を切ってみました・・・・・
・・・・・・
だめだ!やっぱりダメ!!!10cmの雑木すら切ることなくエンジンが停止してしまいます。
もう、やれる事はやったので修理工場に持ち込むことにしました。
原因がわかった!
早速、知り合いの修理工場に持ち込み、現状を説明してエンジンを始動。
低速から高速まで全く問題なし。
試しに持ち込んだ木を切るとやっぱりエンジン停止。
少しキャブのLHを調整してもらいましたが、結果は同じで、修理工場の人もこれだけエンジンが調子が良いのに止まるのはおかしいよって言っています。
ですよね。もうお手上げなので持ってきましたって話をして色々見てもらったら何となく原因が見えてきました。
もしかすると「スイッチ」かも?!
えっ。スイッチ。
アイドリングでガタガタ動き回っても、高速で空ぶかししても止まらないのにスイッチが原因?
取り合えず、その日は工場に預けてスイッチを交換してもらうことにしました。
後日、戻ってきたチェーンソーは木を切っても止まらなくなりました。
私の「ゼノアGZ3850EZ」のスイッチは停止にすると、運転に自動で戻るスイッチだったのですが、これが曲者で故障すると気がつきにくい場所のようで、今回もこのスイッチのせいで原因がなかなか見つかりませんでした。
戻ってきたスイッチは停止・運転手動で動かす必要がありますが故障が少ないものに替わっていました。
これならスイッチの故障の場合は気がつくでしょうね。
一時は復活は無理かと諦めかけた「ゼノアGZ3850EZ」ですが、エンジン停止の原因がスイッチと言うことで一安心です。
今では、薪用の「コナラ」でもガンガン切ることができます。
良かった復活して。
復活しなかった時用に1台チェーンソーを購入したので、そのチェーンソーは今度記事にしますね。
今は販売終了している名機の未使用品が手に入りました。