最近はもっぱら真鍮四角棒を使ってキャンプ道具を自作して遊んでいます。
もっと色々作ってみたい物があるのですが、真鍮の価格が高騰していて思ったように材料が手に入らなくってきているのが辛いところです(初めに購入していたときに比べサイズによって2~4倍になりました)。
また、サイズによっては購入できる所を見つけられていません・・・。
今回は5mmの四角棒を使ってスノーピークのパイルドライバー用のハンガーをつくってみました。
パイルドライバーはそれ自体が完成されたとっても良い商品ですが、ちょっと無骨にしてみたく作成に挑戦です。
この記事の目次
スノーピークのパイルドライバー用ハンガーを自作
パイルドライバーに付属のハンガーを取り外し、大体の形とサイズを確認したら、5mmの真鍮四角棒をツイスト加工して同じような形に成型していきます。
真鍮のツイスト加工はこちらの生地を参照ください。
ハンガーの成型の前に、ナットが装着できるようにネジを切ります。
5mm四角棒ですので、M6でネジを切ることにしました。
M6タップダイスを装着したら
油を多めにたらしてゆっくり慎重にネジを切っていきます。
真鍮は鉄と違って柔らかいので、安物のタップダイスでも綺麗にネジを切ることができました。
続いて、ハンガー先端部分を加工します。
パイルドライバータイプでは面白みが無いので、いつものように加工する為に先端を尖らせます。
尖ったら次の工程です。
パイルドライバーと同じような形になるように成型してます。
しっかり焼きなましを行い、柔らかくします。
焼きなましをしても5mmだとそれほど柔らかくなりませんので、環境によっては赤くした状態で成型したほうが良さそうな感じでした。
万力などを有効活用して成型しました。
早速、パイルドライバー本体に装着!
ネジを切った部分は穴に入るのですが
四角部分は穴に入りません・・・。
ヤスリで四角部分の角を落として丸みを持たせてみました。
入った!
これで、真鍮製のナットを着ければ取れることがなくなりますね。
続いて先端(フック)の加工を行います。
以前、S字フックを作成する時に作った治具を使って作成。
次は真っ赤に熱した状態で加工をしたら
ほぼ完成!成型はこれにて終了です。
私個人の意見としては、このままでいいんですけどね。
子供達は折角の真鍮が焼けて黒くなったりくすんでいるのが納得いかないようなので磨きます。
この磨き作業は本当に大変だし、時間がかかります。磨くだけで2時間以上は軽くかかります。
焼けた真鍮を鏡面にしてみよう
加工で着いた焦げやくすんだ真鍮を綺麗にしていきます。本当毎度この作業は大変なのでできれば避けたい作業です。
もっと簡単に鏡面にできる方法があれば試してみたいのですが、今の所この方法が1番早いかな?
酸処理+中和処理
最初に10%ほどに希釈した塩酸につけて、表面についたこげなどを溶かします。
この後、しっかり苛性ソーダなどのアルカリ溶液で中和します。もしかしたら大量の水で洗い流しても良いかもしれませんが念のため私は中和させています。
酸洗浄すると黒くこげた部分は綺麗に無くなり、その下からは仄かにピンクがかった真鍮が姿を現します。
このピンクは真鍮に含まれる亜鉛が燃えて無くなったことで銅の色が出てきているからのようです。
ここからはバブがけになります。私が持っている両頭グラインダーはスピードもパワーも足りないのでバフがけには向かないため、リューターを使って磨きます。
軽くリューターに青棒をつけて磨きました。
磨いていない部分と比べるとピカピカになります。でも、まだ鏡面ではないのでこれからは根気の作業。
2時間ほど無心にリューターと戯れました。
完成!写真ではよくわからないかもしれませんが、鏡面仕上げ完成です。長かった、そして顔中埃まみれ・・・。
スノーピークのパイルドライバー用ハンガー完成
スノーピークのパイルドライバー用ハンガーの完成です。
小屋にあったオイルランタンをつるしてみました。
オリジナルよりも長く高さを出せるようにしましたが、完全に自己満足のアイテムです。
今度のキャンプで早速つかってみようと思います。
そうそう、真鍮のM6ナットってあまり売っていないんですね。大きなホームセンター2箇所探しましたが見つからず、Amazonで購入しました。
これでオール真鍮製のハンガーの完成です。
今度はオイルランタン用にオール真鍮のランタンハンガーを自作してみようかな?