
この記事の目次
焚き火台用のゴトクを作る
今まで、鉄や真鍮を使って焚き火台用のゴトクを自作してきました。
でもね、やっぱり材質が鉄だと使っている間にどうしても錆びちゃうんですよね。
使い終わったらオリーブオイルをつけて保管しているのですが、写真のように錆びちゃいます。
そして、真鍮で造ったゴトクは焚き火の炎で「焼きなまし」状態になって結構柔らかくなってしまいます。使えないことはないのですが強度に不安がでてくるので、今回は強度もあり錆にも強いステンレスの四角棒を使ってゴトクを作ってみようと思います。
折角の四角棒ですのでツイスト加工を加えてカッコいいものを作っていきますよ。
ステンレス四角棒のツイスト加工
まずは写真のように万力にセットして耐火レンガで熱の逃げ道をふさいだらバーナーで過熱してツイスト加工します。
今回は450mmほどの四角棒を3本使いますので、3本ともにツイスト加工します。
ツイスト加工時にあると便利なのがタップハンドルです(ネジ山を作る際に使うハンドル)。
これがいい感じに四角の棒を固定できるのでツイスト加工時はあると便利です。
で、3本のステンレス四角棒をツイスト加工したら必要な長さにカットします。
夢中で作業していたので写真撮影を忘れました・・・・。
溶接
ツイスト加工⇒溶接になります。
需要は無いでしょうが、もし需要があれば再度作成してもっと詳細な作り方を解説してみようかと思います。
溶接時にある重宝するのがコーナークランプ。これがあるだけで簡単に直角で溶接できます。
で、今回はあまり深く考えずにツイスト加工したもんだから、溶接箇所にガンかぶり。
今度作る時は溶接箇所にはツイスト加工を設けず、ストレートで作ってみようかな?その方がスマートに見えるかもしれません。
で、夢中で溶接した結果、途中経過をすっ飛ばして完成しました。
溶接は相変わらず成長していませんが、ステンレスでもしっかり溶接できました。
早速ゴトクをつかってみる
ゴトクができたので早速使ってみることにしました。
今回用意した焚き火台はピコグリルの偽物ですが結構使いやすく出番の多い焚き火台です。
この焚き火台にもゴトクがセットで入っていたのですが、ただ乗せるだけなのでズレて落ち易いので爪があって引っかかるこのタイプが使いやすいです。今回自作したゴトクもぴったりサイズ。この感じだとモンベルの焚き火台でもジャストフィットだと思います。
ただ焚き火をしただけではゴトクの強度の確認ができないので、コールマンのケトルにたっぷり水を入れてお湯を沸かすことにしました。
手っ取り早く杉の薪に火をいれたら
ゴトクをセットしてケトルを乗せてお湯を沸かします。
お湯はすぐに沸いたので、薪がなくなるまで焚き火を楽しみました。
杉の薪での焚き火だったので、いつも以上に煤がゴトクに付いていますが、変形などはなさそうな雰囲気。
煤だらけなので素手で触ると手が黒くなります。
でもステンレスブラシで磨けばご覧の通り綺麗な黒光りしたゴトクに戻ります。
ステンレス製なので鉄製のように油を塗る必要もなく、ブラシで磨くだけとお手入れも簡単です。
焚き火時間が1時間ほどだったので歪みも無く良い感じで焚き火を楽しめました。
耐荷重がどれほどあるかまだ不明ですが、サイズ的にコンパクトなゴトクなのでダッチオーブンもへっちゃらだと思います。
今後は真鍮ゴトクと二刀流で焚き火を楽しもうと思います。
今回はステンレスをツイスト加工して溶接してゴトクを作成しているので、誰でも簡単に挑戦できるものではないかもしれませんが、ステンレスの加工が出来るようになると出来ることがグッと広がるので興味がある方は挑戦してみましょうね。
鉄よりも扱いは大変ですが、出来た製品は手間もあまりかからないので使い勝手の良いものができると思いますよ。
出来るか出来ないかじゃなくて、やるかやらないかですよ、DIYは!