真鍮に興味を持ち、その特性を生かした自作が出来ないか考えていたらyoutubeで面白い動画を見つけたので、動画を参考にミニランタンハンガーを自作してみました。
知れば知るほど真鍮は面白い素材なんだなぁ~って思い知らされました。
真鍮は鉄と違って、計時変化が楽しめる素材なのも魅力的ですよね。古いランタンなんかは真鍮製だし。
この記事の目次
真鍮を使ってミニランタンハンガーを自作してみた
ホームセンターやAmazonで買い込んだ真鍮の素材のうち、今回のミニランタンハンガーで使う素材はコチラ。
- 真鍮ハタガネ 300mm:657円
- 真鍮丸棒4mm×1000mm:328円
真鍮の丸棒などはネットで買うと送料が高いので、お近くのホームセンターで買いましょう。
真鍮ハタガネはAmazonが1番安く購入できます。
ハタガネって何?
ハタガネってあまり聞きなれないですよね。今はクランプが使いやすいのであまり使われなくなっているかもしれませんが、木材やプラモデルを加工するときに固定するアイテムです。
私も存在を初めて知りました・・・。
で、このハタガネを本来の使い方とは異なった使い方をしてランタンハンガーを作っていきます。
ハタガネの加工
加工する前に、ハタガネの使い方は写真のように板(テーブル)を挟んで使います。
そこに、真鍮の丸棒でハンガーを造ってランタンハンガーにします。面白いですよね発想の転換って。
それでは、真鍮を加工していきます。
バナーを使うので念のため、耐火レンガで覆ってみました。
無加工の場合、真鍮もそこそこ堅く簡単には曲がりません。力を入れれば4mm丸棒なので曲がりますが・・・。
家庭用のバーナーで加熱していきます。
鉄よりも融点が低い(約800度)のでバーナーで簡単に赤くなります。真っ赤にする必要はないと思います。
加熱中にハタガネは曲がってきますが、気にせず加熱しましょう。
加熱が終わったら、水に入れて冷まします。
曲がったハタガネも簡単に戻せるほど柔らかくなります(焼きなまし)。
柔らかくなったハタガネを加工していきます。
※無加工でハンガーにすることができるので無加工でOKの場合は加熱する必要はありません。
ハタガネが動かないようにしっかり固定させます。
モンキースパナでしっかり掴んだら、ネジっていきます。すると・・・。
あらビックリ!面白いようにねじれていきます。焼きなましすることで真鍮は面白いように加工しやすい素材に変化します。
グイグイネジって写真のように加工できました。ただし、ねじればねじるほど加工硬化(硬くなります)していくので最初のような簡単な力ではねじれなくなってきますが、写真程度なら簡単にねじれます。
このままでは、柔らかくて(大分硬くなってきていますが)、ランタンを吊るしている時に曲がってしまっては大変なので一加工加えます。
玄翁でコツコツ叩きます。私は傷が付かないように思いっきりは叩きませんでしたが大分硬くなったと思います(加工硬化)。
真鍮丸棒の加工
先ほど焼きなましした丸棒はビックリするほど柔らかくなっています。
ちょっと力を入れただけで写真のように曲がります。
ハンガー部分を作る時、丸鋼(鉄材)を使った時は、万力とステンレスパイプで力任せに曲げましたが、真鍮をなました丸棒ならペンチで加工できました。
途中、硬くなり(加工硬化)曲げづらくなったら、再度なますことで加工しやすくなりました。
クルンクルン加工したら、最後に加工硬化させる為に玄翁でコツコツ叩いたら完成です。
真鍮製ミニランタンハンガー完成
天気が悪くて屋外で使っている写真を取れなくて室内&場所がないなかで撮影したので、あまりお見せできる物ではありませんが一応完成写真です。
ハタガネの高さがあまりないので、大きなオイルランタンなどは吊るせませんが、LEDランタンなら吊るすことができます。
もしかしたら、小さなオイルランタンなら吊るせるかもしれませんが、持っていないので試せていませんが、どうです。雰囲気良くないですか?!
完成したミニランタンハンガーは磨いていないので酸化で一部黒くなっていますが、ピカールなどで磨けば綺麗な黄金色になるので、1度は磨いて鏡面仕上げにしてから使い込んで経年劣化を楽しみたいと思います。
今回真鍮を使ってランタンハンガーを作りましたが、真鍮の可能性を滅茶苦茶感じました。これだけ加工性が良いならサイズアップして焚火ハンガーのハンガー部分に使っても雰囲気が出て良さそうですね。
只、真鍮丸棒 10x1000mmサイズになると1本1,336円+送料880円と高額になってしまうので躊躇しちゃっています。もしホームセンターで売っているのを見つけたら挑戦してみますね。近所のホームセンターには6mmまでしか売っていないのでいつになるかわかりませんが・・・。