Field Story きゅうりの種取り。今年はどうだったのか。
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毎年この時期になると行うのが、きゅうりの種取りです。
ここで綺麗な種を採取することができるかどうかが、来年のきゅうりの出来に関わると言っても過言ではありません。
綺麗な種を採取できないと、発芽率に大きく影響するので大事な作業です。

 

それでは、きゅうりの種取り作業を一挙公開。

 

この記事の目次

きゅうりの種取り方法

 

今年は、悪天候が続き野菜の成長は芳しくありませんでしたが、比較的きゅうりは順調に育ちました。
第1弾の種まきから大きく育ったきゅうりから、来年用の種を採取することにしました。

写真に写っている大きく育った黄色いきゅうりから採種します。1本は5日ほど前に収穫して追熟中です。

 

 

曲がっているきゅうりが、収穫から5日追熟させたきゅうり。今日収穫したきゅうりとは肌艶が違いますが、収穫したきゅうりは必ず5日~1週間の追熟を行うことで、良い種を採取することができます。

が、今回は時間が無いので、1本以外は1日の追熟で採種してしまいます。この2種でどのような違いがあるかも合わせて確認していきます。

 

 

6日追熟と1日追熟のきゅうり。見た目には大きな差はありませんが、中身はどうなっているでしょうね?

 

6日追熟のきゅうりは

 

6日追熟させたきゅうりを半分にカットすると、中は真っ白で綺麗に膨らんだ種が大量に詰まっています。
仄かに甘い香りも漂い、上手に追塾できた証拠です。

 

1日追熟のきゅうりは

 

1日だけ追塾させたきゅうりは、中身はまだ緑がかっていて、香りも少し青臭い臭いがします。
もっと蔓で放置しても良さそうな感じです。1週間ぐらい追熟させることでももっと状態の良い種になった可能性もありますが、致し方ありません。

 

種を採取&洗い

 

指を使って、きゅうりから種をザルに採取していきます。
採りたての種はゼリー状の物に包まれているので綺麗にする必要があります。ビニールに入れて発酵させてもいいですが、時間が無い場合は洗うことでもOKです。

※ビニールで発酵させる場合は、必ず毎日様子を確認します。しばらく放置してしまうとビニール内で発芽したり、腐ってしまうので、やっぱり洗って綺麗にするのが1番です。

 

 

幸い、我が家には自噴井戸があるので、ザルでゼリーをこそげ落として、井戸で洗うことで綺麗に種とゼリーを分離させることができます。

ゼリー部は水に浮くので、米とぎの要領で種を洗い、水に漬けてゼリー部だけを流します。

 

 

綺麗に種とゼリーを分離した種はザルに入れたまま日陰で乾燥させます。
若干緑がかっている種は追熟不足の種ですが、多分、見た目的に発芽する能力がある種だと思います。

 

陰干ししますが、あまり湿度が高い場合は日光に当てて一気に乾燥させましょう。あまりジメジメした状態が続くとカビが発生する恐れがあります。

 

乾燥&保管

 

4日ほど陰干しして、しっかり乾燥した種。どれもしっかり膨らみを維持したまま乾燥しているので、発芽能力は十分にあるでしょう。
もし、この時、種がぺっちゃんこに潰れている場合は、発芽はあまり期待できないので、廃棄して新たに種取用のきゅうりを育てましょう(私は過去に何回も失敗しています)。

 

 

しっかり乾燥した種は、アルミケースに入れて冷蔵庫で保管します。
これで、来年もいっぱいきゅうりが食べられそうです。

 

採種した種の発芽率が気になる場合は、10粒をポットに蒔きます。その時、発芽した個数を数えておくことで来年の発芽率をおおよそ予想することができます。私も、種取をはじめたばかりの頃は、毎回採種した種は発芽率チェックを行っていましたが、今では種の状態を見るだけで、ある程度の状況を見極めることができるようになったので、発芽率チェックはしていませんが、初心者の方はチェックした方が安心感があって良いと思いますよ。

 

我が家の畑には2弾・3弾のきゅうりがまだ植わっているので、元気に育ったきゅうりから新たに採種するかもしれませんが、今回採種した種も結構な個数あるので、生ったきゅうりは全部食べちゃおうかな。

皆さんも、種取に挑戦してみませんか?
自分で種を取ることで、その土地にあった野菜に成長します。干ばつ・冷夏・日照不足などの悪条件を経験しても上手に育った株から採種することで、その土地にあった丈夫な種を採取することができ、自分オリジナルのきゅうりを栽培することができるし、種や苗を購入しなくて済むようになるので、お金をかけずに家庭菜園を楽しむことができますよ。

 

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