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念願だった石窯をつくります。
田舎暮らしを決意した2008年から構想だけは練っていた、ドーム型石窯の作製。
2012年には粘土を使って作った「アースオーブン」が完成しましたが、やっぱり蓄熱性が高くないのでパンを焼くにはちょっと能力不足でした。
そこで耐火レンガを使った本格的なドーム型石窯の作製を決意。
サイズは60cmのバゲットを何本か同時に焼くことが出来るサイズと言うことで内径110cm、高さ60cmに決定。
かなり巨大な石窯になるので基礎作りは念入りにやらなければ重量に耐えることが出来ないかもしれません。
まずは子供たちにも手伝ってもらっての基礎作りの様子を紹介。
基礎作りは体力勝負
今まで小屋を作ったり、物置を作ったりと色々コンクリートを使うDIYをやってきましたが1日14袋のコンクリートを練ると途中から身体は動かないし、指には力が入らないし、翌日は全身筋肉痛ととてもハードな作業でした。
コンクリートを流す場所の整地作業。
いきなりコンクリートを流すことは出来ないので、地面を削って整地します。
写真では判りにくいですが、10cmほど掘ってあります。
砂利をひいて、トントン叩いて地面を固めます。
砂利を広げて、上から木でトントン叩いて地面を固めるのですが、面白いように砂利が地面の中へと消えていきます。
下の写真では砂利(20kg)を5袋撒いて叩いた後です、随分と砂利が見えなくなっています・・・。
さらに6袋の砂利を追加。
大分、砂利の沈み込みも無くなり、地面ががっちり締まったのを感じます。
残りは、子供達に砂利の整地をお願いして、私は他の作業の準備。
基礎の上に置くブロック用に鉄筋の準備。
今回用意したのは13mmの異型鉄筋です。
子供達が砂利で地面を固めてくれている間に、適当な長さにカットして必要本数を揃えておきました。
その後、型枠設置・鉄筋の打ち込み・ワイヤーメッシュ・水糸と一気に作業してしまったので途中経過の写真が無い。
一応、固まりかけていたコンクリート3袋あったので捨てコンとして一面に撒いてみました。
立ち上がっている鉄筋は、このあとブロックを積み重ねる時に使います。
コンクリートを練っていきます。1番疲れる工程。
コンクリートを作るときの配合をどうしようか色々悩みました。
コンクリートの袋には、砂3袋(20kg×3袋)・砂利3袋(20kg×3袋)・コンクリート1袋(25kg)と配合が書かれていますが、この配合だと強度は普通とありました(ネット調べ)。
石窯の重量は2トン以上あるので、出来るだけ強度が強いコンクリートの配合で基礎を打ちたいと思い、再度ネットで色々調べた結果、コンクリート会社で働いている方のブログを発見。
どうも作業性は悪いけど砂3袋(20kg×3袋)・砂利4袋(20kg×4袋)・コンクリート1袋(25kg)の配合が1番強度があると言うことだったので、この配合で基礎を打つことに決定。
早速、コンクリートを練る作業の開始。
コンクリートの練り方もネットを使って色々楽な方法を調べ、私が実践した中で1番楽だった方法です。
- 砂とコンクリートをカラ練(水を入れない状態で砂とコンクリートを混ぜます)。
- しっかり砂とコンクリートが混ざったら、適量の水を入れて混ぜます(この状態はモルタル)。
- 最後に砂利を投入してしっかり混ぜ込みます(砂利が入ってコンクリートと呼ばれます)。
そして出来上がったコンクリートがこちら。
砂利のサイズが小さく見えますが、私が使った砂利はビリと呼ばれる細かい砂利です。
捏ねたコンクリートは水糸に合わせてなるべく水平になるように均しながら広げていきます。
捏ねては流し、流しては捏ねる。
この捏ねる作業は1セット30分、流して均す時間は5分・・・基本ずっと捏ねてる感じです。
やっと半分以上のコンクリートを流し終わりました。
この時点で既に身体のあちこちから悲鳴が聞こえてきています、特に腰がやばい。
マジで腰がやばくなったので、ちょこっとだけ娘に替わってもらいました。
この後も、フネでコンクリートを練って、流しての作業を延々と行った結果。
14袋(28セット)のコンクリートを練って、流して均しての作業にかかった時間は8時間。
朝から始めたのに、太陽が沈もうとしていました。
しかも、頑張って均したコンクリートの最終の姿を写真におさめるのを忘れる痛恨のミス。
流石に最後は身体が悲鳴を上げていたのでしょうがないかなと諦めました。
コレで基礎編は終了、次回はブロック積みと石窯の土台作製です。