ファミキャンをはじめて数年。独身時代からあるキャンプ道具に加え、ファミキャン用の道具もドンドン増えていき(自作ばかりですが)、押入れにしまいこんでいましたが、手狭になり、玄関入ってすぐの広い廊下に大きなキャンプ道具用の棚を作ることにしました。
玄関にキャンプ道具が置いてあれば、非常時に直に持ち出して逃げることができるし、探す手間も省けるのはないかと言う思惑もあります。
今回は、強度に注目して作成したので当初の予定よりも値段が思いのほか高くなってしまいましたが、丈夫でサイズ的にも満足いくものができたと思います。
それでは、製作過程を簡単に紹介してみようと思います。
この記事の目次
アイアンシェルフを自作してみた
これが完成した「アイアンシェルフ」。
サイズは、横2000mm・高さ1200mm・奥400mmとキャンプ道具を置く棚としては十分なサイズとなっています。
アイアンシェルフの材料(購入時のサイズと価格)
材 | サイズ | 個数 | 価格 |
アングル | 3mm×25mm 5500mm | 3本 | 1,300円×3=3,900円 |
丸鋼 | 13mm 5500mm | 2本 | 1,047円×2=2,094円 |
杉乾燥特等 | 24mm×240mm×2000mm | 3枚 | 1,280円×3=3,840円 |
杉乾燥特等 | 24mm×150mm×2000mm | 3枚 | 880円×3=2,640円 |
パイプ用 足ゴム | 12mm 黒 4個入り | 2袋 | 138円×2=276円 |
ん~、強度を重視した結果、合計12,750円と思っていたより高額になってしまいました(予算1万円だったので)。
杉板の厚みを24mmにしたり、強度を出す為にアングルを使ったのが、高額になった原因だとは思いますが、サイズ的にはこれぐらいの強度も欲しいところでしたので、しょうがないのか?
既製品を買ったほうが安いなんて事は言わないでくださいね、自己満足の世界なので。
アングル・丸鋼のカットと加工
ホームセンターで買いそろえた鉄材のカットと加工をしていきます。
炎天下の中、黙々とサイズを測りながら、高速カッターでカットしていきます。もう、汗ダラダラです。
カット完了。
アングル:2000mm×6本 400mm×6本
丸鋼:1200mm×6本
とサイズが大きいのでカットは少しで済みました。
続いて、カットしたアングルを90℃に繋げられるように端を45℃でカットします。
マジックでマークをつけて
グラインダーでカットしていきます。
カットしたアングルと繋げてみますが、しっかり90℃にならないので、グラインダーで微調整しながらしっかり90℃が出るように調整しました。
溶接して組み立てる
今回使う溶接機は「スズキッド 交流アーク溶接機 ホームアークナビプラス」。100Vで溶接できる家庭用の溶接機。
3mmまでの鉄板の溶接ができるので、今回使用する3mmのアングルなら簡単に溶接できます。
価格も1万円以下と、初めて溶接にチャレンジしてみと思う方にとっては、手が出しやすい価格帯が魅力な溶接機です。
但し、厚みのある鉄板や13mmの丸鋼などは、完全な溶け込みが期待できない欠点もあります。
コーナークランプを使って直角になるよう微調整したら溶接を行います(写真は溶接後の写真)。
100Vの溶接機でも写真のように、まずまずの溶接痕になります。
3枚の棚板を置く、アングルの溶接が終わったら、いよいよ丸鋼(足)を溶接していきます。
なるべく、しっかり直角が出るように固定したら、溶接していきます。本当なら13mmの丸鋼の溶接になるので、200Vの溶接機で行いところですが、サイズが大きいので、会社で溶接してしまうと持ち帰るのが大変なので、100Vで溶接しますが、しっかり溶接することで強度的にはまったく問題ありませんでした。
ブログ初登場の、へっぽこです。妻に写真の撮影をお願いしたところ、ばっちり私が写っています。
私自身が溶接している証拠にもなりますね。
丸鋼とアングルの溶接では、丸鋼をしっかり溶かし込みたいところですが、アングルが溶けてしまう恐れもあるので、様子を見ながら行いました。
片方の溶接が終わったら、反対側も同じように溶接していきます。
最後に、アングルの下側も念の為、溶接。これで、重いものを乗せてもいきなり落下することはないと思っています。
溶接完了!塗装
溶接が終わったら、いよいよ塗装します。
塗装前に、パーツクリーナーで、鉄材についている油脂をしっかり取り除きます。そうすることで塗料の付着が良くなるので、手間ですが、金属への塗装の際は油脂を取り除きましょう。
今までは、ラッカースプレーで塗装することが多かったですが、最近はペンキを使って刷毛で塗装することが多くなりました。理由は、ラッカーよりも厚めに塗ることができるので、剥がれにくいからと、コスパですね。
刷毛で塗ると、ムラがでると思ったのですが、それほどムラになることも無いので、今後も刷毛塗りで塗装は行う予定です。
2度塗りして、完成。2回目の乾燥時に棚板の加工を行います。
棚板の加工
ホームセンターで購入した板材はサイズ的にはピッタリですが、アングルの厚み分カットする必要があります。
また、買ってきたままの板材は肌さわりがザラザラしているので一手間かけます。
板の横は、カンナを使って削ります。
カンナの刃をしっかり研いで、刃の出っ張りを調整することで、軽い力で薄く削れるので重宝します。
棚面は、サンダーを使って、#400⇒#800⇒#1500で滑らかに仕上げます。今回は、無塗装(ニス塗りもなし)なので、ココでの仕上げで全てが決まるので、しっかり仕事しました。
アイアンシェルフ完成
13mmの丸鋼の足に「パイプ用足ゴム」を取り付けます。ゴムの厚みもあるので、私はいつもコレを使っています。
サイズは12mmですが、材質がゴムなので13mmの丸鋼でも取り付けることが可能です。が取り外しは大変です。
棚板を嵌め込んだら完成です。
外で見ると、それほど大きく感じませんでしたが、室内に持ち込んだら、一気に存在感が増しました。
取り合えず、簡単にキャンプ道具を並べてみました。廊下に置いたときは存在感があったのですが、思っていたより荷物を置くことが出来ないことがわかりました。それだけ我が家にはキャンプ道具があるって事なのでしょうけど、この棚に並べるキャンプ道具は厳選する必要がありそうです。だって、押入れの荷物殆ど出せてないんだもん・・・。
また、他のスペース用に棚を自作する必要がありそうです。今度はもっと材料を精査して低価格で作る予定です。