ヒノキを切って板にして、メスティン用釜戸風蓋を自作してみた
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コロナウイルスによる、全国的な緊急事態宣言の為、休日になっても自宅で過ごす日々が続いています。幸い、家庭菜園などを楽しむ敷地があるので、自粛中とは言え屋外で活動できているので、都会の方に比べストレスは少ない思います。

今回は、自宅にいる時間が滅茶苦茶多くなったので、メスティンを使ってより美味しいご飯が炊けるように、ヒノキを使って釜戸風の蓋を自作してみました。

ヒノキを切り倒して、製材するところから自作したので、結構な時間と苦労がありましたが、完成した時の喜びは・・・です。

それでは、サクッと自作風景を紹介。多分、マネする人はいないでしょうけど、私の生きた記録として。

 

この記事の目次

ヒノキを切って製材

 

ヒノキのスウェーデントーチを作る前に、メスティン用の木材を切り出していました。

 

 

チェーンソーを使って、立て切りして板っぽく切り出しました。

 

 

切り出して数日乾燥させたヒノキをアースマン(高儀) の電気カンナとカンナを使って、表面を綺麗にしました。

 

 

大分、綺麗になってきました。チェーンソーで切り出したので平らじゃないし、厚みもバラバラなので平らにするのは結構黒しましたが、何となく形になったのでカンナは終了。

これでやっとメスティンを使って工作がはじまります。

 

切り出した板をメスティンに合わせてカット

 

今回は、メスティンとラージメスティン用、2つの蓋を自作する予定なので、同じ板から2サイズの蓋を切り出します。

 

 

メスティンを反対にして、鉛筆を使って形を書き出しました。

 

 

ざっくりこんな感じにしました。

 

 

蓋を作るので、メスティンよりも大きくする必要があります。今回は本体より1センチはみ出るように線を引いてカットします。

 

 

カットは手のこです。丸ノコを使おうかと考えたのですが板の厚みがありすぎて使えないので手のこ切り・・・。

厚みもあるし、湿っているから切り難い切り難い。メスティン・ラージメスティン用の切り出しだけで1時間以上かかってしまいました。

 

 

何とか2つ切り出しました。腕がパンパンです。

 

 

試しに、メスティンの上に乗せてみましたが、本体よりも厚みがあります。後日、削って2/3程度の厚みしました。

 

板の加工(ノミ加工)

 

メスティン用の蓋の厚みがあり過ぎたので、グラインダーを使って薄くしました。しかし、グラインダーで削ったので表面がボコボコになってしまったので、サンダーを使って綺麗に仕上げていきます。

使っている布やすりの番手は#60です。綺麗に仕上げるというよりは凸凹を平らにするイメージです。これまた滅茶苦茶時間がかかりました。発生する粉で花粉症のような症状になるし、かゆくもなるし最悪って思いながら作業しました。

 

 

長い時間がかかりましたが、大分完成が見えてきたような見えないような。ここからは失敗すると取り返しがつかなくなる可能性も作業が続きます。

 

 

カットする部分とノミで削る部分を書きます。

 

 

角はグラインダーで削ります。最後に紙やすりで仕上げるので大体綺麗になればOKかな?

 

 

角を落とすことで、一気に雰囲気が出てきました。

 

 

ここからは失敗の許されない作業。ノミを使って蓋の淵を削っていきます。

 

 

線をカッターでなぞって、薄く薄くノミで削ります。一気に厚く削ると線を越えてしまうので全集中で少しづつ削ります。

 

 

1センチの段差が出来るまで丁寧に丁寧に少しづつ削っていくのですが、集中力が続きません。

休み休み作業します。

 

 

約2時間後、1周削りきりました。

私の集中力もここまで。

 

メスティン用釜戸風蓋自作。そして完成へ・・・

 

最後は長男に手伝ってもらって最終仕上げ。角材に紙やすりを巻いて、メスティンに入るまで満遍なく削ります。

 

 

削ること数時間、綺麗にメスティンにフィットしました。

切ったばかりのヒノキを使っているので、乾燥と共にひび割れが発生してきていますが、自分で使うの問題なし。

次回、作ることがあったら、しっかり乾燥した木を使って作ってみたいです。

 

 

ラージメスティンの削り出しは、休校中で家にいる長男にお願いしました。ノミ初体験でおっかなびっくりした作業ですが、折角の休校です。少しだけでも未経験の事を経験して成長して欲しいと願っています。

 

蓋の取っ手を自作

長男がノミで作業している間に蓋の取っ手を自作します。

 

 

これまた切り出しておいたヒノキを使います。

 

 

カンナを使って表面を綺麗にして

 

 

線をなんとなく引いて、手のこで切り出します。

 

 

切り出した木材を、グラインダーとサンダーを使って綺麗に形を整えたら取っ手の完成。

 

 

取っ手の取りつけは色々考えた結果、木工ボンドのみで接着しました。

蓋自体に厚みがあるので、正直取っ手は必要ないのですが見た目の為だけに取り付けているので強度は度外視としています。

 

ヒノキの切り出しから、板の製材、加工と正直大変でした。でも、立っている木を切って頑張ることでこのように使える物が出来る(使えるかはまだ分かっていないけど)ことを子供達に伝えたかったので、お父さんは頑張りました。

今度作る時は、板を買ってきて作ったほうが簡単だしいいかもと思ったのは内緒です。

 

早速、蓋を使って炊飯してみた

 

いつも通り、メスティンに1合のお米を入れて、皆さんより少し多めの水で準備完了。このまま30分給水させて。

 

 

固形燃料がなかったので、ガソリンストーブで炊飯します。

 

 

盛大に蒸気を出してます。ちょっとスキマが大きかったのか、ガソリンストーブでも弱火が苦手なタイプのストーブを使ったから火力が強いのか、盛大に吹き零れています。

 

 

蒸気の勢いが弱くなり、蒸気がでなくなったらそろそろ完成。とあることに気がついてしまいました。

 

蓋が焦げてる!!!可能な限り弱火にしていたにも関わらず焦げてる!

 

まっ、この焦げも味でしょ。使い込むうちに良い感じに焦げていくのも風情があってよさそうですね。

 

 

 

そうこうしているうちに炊き上がり。20分ほど蒸らします。

 

蒸らしが終わっていよいよ蓋をオープン。

 

 

 

 

ツヤツヤの綺麗なお米が顔を見せました。

 

 

ヒノキの香りがしっかりお米についているのか、いつものお米よりいい香りがします。

 

 

蓋が台にもなるので、家の中に入ってお昼ごはんとなりました。

ヒノキの蓋を使って炊飯したので、若干お米に香りも移っているので普段より美味しく感じます。感じるだけかも。

しっかり、おこげもできて殆ど子供達に食べられてしまいましたが、早くキャンプでも使ってみたくなりました。

 

ヒノキを切って板にして、メスティン用釜戸風蓋を自作してみた感想

今回は、子供達に伝えたいこともあったんで、ヒノキ切り倒して製材して、成型して釜戸風の蓋を自作してみました。

切り出した木材を乾燥させなかったので、ひび割れが発生しましたが、これもいい勉強になったと思います。

立っている木も頑張ってコツコツ加工することで、生活に使えるアイテムが作れることが伝わってくれると嬉しいですが、最近子供達も切り出した(私がですが)桜の薪をナイフやナタを使って割って、箸やフォーク・スプーンを作っているので少しは伝わっているのかって思っています。

流石に、木の伐採から行えるの人は限られていると思いますが、子供と一緒に何かを作ると、知らず知らずのうちに子供達に何かが伝わっているのかなって思っています。

 

まっ、でも今度作るときは、ホームセンターに行って板を買ってきてカットするだけでできる簡単なものを作ると思いますが、私自身もいい勉強になりました。

 

今回メスティンの蓋自作に登場した道具はコチラです。

 

 

 

 

 

 

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