前回、子供たちの力を借りつつ完成した石窯の基礎。
今回は、基礎の上にブロックを作り石窯の土台作製の様子をご紹介。
例のごとく、肝心のところで写真を撮っていなかったりと色々ありますが、お付き合いください。
この記事の目次
ブロック積みって滅茶苦茶難しい
早速、仮置きをしてみました。
子供たちと作った基礎もほぼ平らだったので仮置きもスムーズに、ほぼ計算通りにブロックは設置できました。
一部ブロックを半分にしなければならない場所がありますが初めからわかっていたことなので心配ありません。
ブロックを半分にするには一応道具が必要です。
必要な道具は、グラインダー・ダイヤモンドカッター・レンガタガネ・ハンマーになります。
初めにカットする場所に線を引き、ダイヤモンドカッターを付けたグラインダーで線にそって切り込みを入れます。
かなり粉塵が発生しますのでマスク着用は必須、またグラインダーも暴れそうなのでしっかり抑えておかないと怪我をしてしまいます。
無事にカット線を入れることができました。
切り込みにレンガタガネを差込、ハンマーでタガネを打ち込むと簡単にブロックが割れました。
ブロックが簡単に割れたことで気を良くしたので、一気にブロック積みに突入です。
見るとやるのでは全然違うレンガ積み
ブロックを積む作業は初めてなのでYoutubeを見て勉強してみました。
職人さんはもとより、DIYをやっている人の動画も含めると30以上の動画を見てイメージトレーニングを積んだので出来ると錯覚していました。
あまりに難しく写真を撮るのも忘れて悪戦苦闘、写真撮影をしていないのに気がついたのは2段目も残り11個の時になってからで、慌てて写真を撮りました。
水糸で直線を出し、水平器で水平を見ながらブロックにモルタルを乗せ、ブロックを積んでいくのですが全く言うことを聞いてくれません。
すぐにブロックがモルタルの水分を吸収してしまうので、モルタルがパサパサになって微調整が出来なくなります。
それでも何とか悪戦苦闘しながらもブロックを積んでいきます、目地のサイズはバラバラになってしまいましたが段々形が見えてきました。
鉄筋を入れて補強します
2段目のブロックを積み終わったら、補強の為に鉄筋を入れていきます。
私が使った鉄筋は13mmですが、9mmでいいことに後から気がつきました。
この溝にモルタルを流し込んで固定します。これで基礎と2段目のブロックが鉄筋とモルタルでつながり強度もアップするはずです。
ブロック積み完成
写真を撮るのも忘れて黙々とブロックを積むこと2時間。
なんとか3段、計69個のブロックを積み上げることが出来ました。疲れた、腰と手がパンパンです。
立ち上がりの鉄筋がある穴もモルタルを流し込みました。
次にブロック間の空間に基礎を作るときに掘り出した土を入れていきます。
特に土を入れる必要は無いのかもしれませんが、兎に角しっかりと強度のある土台にしたいと考えたので土を入れて空間をなくしました。
石窯の土台作製
ブロックの土台が出来、石窯の全体像(大きさ)が見えてきて俄然やる気が出てきました。
ここからは1番大事な石窯の土台作りとなります。
今作った土台は土台を乗せる為の土台??でしたので多少の歪みは気にしませんでしたが、これから作業する土台は石窯の出来に直結しますので、慎重に作業することになります(一応できるだけ慎重を心がけました)。
早速、土台となる耐火煉瓦を仮置きしてみました。
完成図は、ブロックの淵に合わせて耐火煉瓦を並べ、その中にコンクリートを流して土台とします。
耐火煉瓦のサイズは230mm×114mm×65mmで写真のように土台の高さは114mmとなっています。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、基礎から立ち上がっている鉄筋が耐火煉瓦に干渉してぴったり並べることができなかったので、グラインダーでレンガをカットしました。
ぴったり耐火煉瓦と鉄筋がはまり込みました。
ここにコンクリートを流し込むことで、基礎と土台が一体化するのでより強固な土台が完成する予定です。
早速、周りの耐火煉瓦をモルタルで固定していきます。が、あまりにも夢中で作業してしまったので、気がついたら写真を撮るのも忘れて完成していました。
石窯の土台なので水平は特に慎重に慎重を重ねての作業だったので神経が疲れた・・・。
囲った耐火煉瓦のモルタル固まった1週間後、中にコンクリートを流し込みます。
計算ではコンクリート3袋(砂9袋180kg・砂利12袋240kg・コンクリ3袋75kg)の495kgで足りる計算です。
これまた、全神経を土台に集中させていたので途中経過の写真は一切なく完成写真のみとなってしまいました。
実は平らに見える土台ですが、数%奥から手前にかけて傾斜しています。
理由はサイズの大きな石窯ですので、完全な水平で作ってしまうと中のパンを取り出すのが大変だと書籍で読んだので、その言葉を信じて数%(2~4%程度)の傾斜がつけてあります。
ちょっと遠めから撮影、この後、水が引いたら均して水が浮いてきたらしばらく待機を夕方まで行い、なるべく綺麗な面が出るように作業しました。
仕事が休みの日のみの作業だったとは言え、作業開始から1ヶ月と驚く程長い時間がかかりました。
これから耐火煉瓦で石窯本体の作製となりますが、土台が出来たことで結構な満足感を得ることができました。
まさか、これから驚く程の苦労と労力、気力が必要になるとは夢にも思っていませんでした。
次回『美味しいパンが食べたくて、ドーム型石窯作製。石窯本体作製編。』で詳細を公開予定。