最近天気が悪い日は小屋に篭ってなんちゃって鍛冶を楽しんでいます。
今まで異型鉄筋を角材にしてS字フックを作ったり、薪バサミを作ったりしていました。
そして、本日も懲りずに薪ばさみを自作することにしました。
今度は9mm丸棒を使って、角と丸を融合させた薪ばさみを作ってみることにしました。
今までで1番手がかかるし細工する箇所が多いのでどうなるか心配ですが、やれるだけやってみます。
この記事の目次
薪ばさみ自作に挑戦。最終章
丸棒を角材へ加工
今回自作する薪ばさみは丸棒の矢印の部分を角材にしてツイスト加工を施し、見た目重視で柔と剛が織り成す金属美をコンセプトに作成していきます。
いつものように自作焚き火台を耐火レンガで囲って温度を上げながら丸棒を加熱します。
写真のように丸棒は焚き火の炎であっても真っ赤に加熱することが可能です(送風あり)。
鉄は熱いうちに打て、とあるように鉄が赤い内に四角になるように金槌で叩きます。ひたすら加熱+叩くを繰り返します。
丁寧にそして素早く鉄を叩くと少しづつ角材に近づきます。
今回はツイスト加工する赤丸の部分のみ角材にしました。
このままでもいいのですが、しっかり角を出したいのでグラインダーで最終仕上げ
多少角が欠けていますが、これなら綺麗なツイストが出来そうなので、後日ツイスト加工を行います。
ツイスト加工+薪ばさみ完成へ
ツイスト加工
とある雨の休日、前回角棒まで加工した丸棒をいよいよ薪ばさみに加工していきます。
今度は前回よりも高温にしたいので「豆炭」と「炭」を使って鉄を加熱していきます。
薪や炭よりも送風時に火の粉があがらないので、豆炭は重宝します。本来はコークスなんでしょうけど手軽に手に入らないので興味がある方は豆炭を使ってなんちゃって鍛冶をやってみましょう。
熱した角部分は万力に挟んでツイスト加工を行います。
今回は集中していたので写真はこれだけしか撮っていませんでした。
ツイスト加工完了!丸棒部分は持ち手となるのでこれから加工します。
持ち手の加工
格安ブロワーを使って豆炭を熱して持ち手部分の丸棒を過熱します。
持て部分は薄く(5mm)伸ばしていきます。
この丸棒を薄く延ばす作業が結構きつかったです。1本は30cm、もう1本は20cmほど薄くするのですが、ハンマーでコツコツ叩くの中々先に進みませんでした。
頑張った甲斐もあり丸棒を薄く延ばすことができました。
ここから30cmに伸ばした持ち手部分は再度加熱してクルクルにまいていきます。
が、超大変で何度もやり直して何とか形になりました。
もう1本も写真のように加工したら接合部を合わせて
小さなハンマーを加熱した丸棒に乗せて、大きなハンマーで叩くことで綺麗に伸ばすことができます。
重なる部分はドリルで穴を開けます。
穴を空けたらいつもは鉄釘で止めていた接合部を「銅 リベット」で行いました。
4mmの銅リベットが売っていたので初めて使ってみましたが、鉄のように加熱しないでもしっかり留めることができました。
最後に形を微調節して、真鍮ブラシでしっかり磨いたら完成です!
1mほどの丸棒が加工を加えることで、優しくも感じられる金属薪ばさみが完成しました。
コンセプトの柔と剛の融合が上手くできたと思います。もうちょっとだけ持ち手を加工してみようかとも思っていますが、これからは畑仕事が結構忙しくなるので、時間的に余裕ができるまではこの形のまま使ってみようと思います。
自作薪ばさみ3兄弟。本当は4本あったのですが1本は友人にプレゼントしたので我が家には3本の自作薪ばさみがあります。
上から
- 9mm丸棒を使った1番簡単な薪ばさみ
- 9mm丸棒を使って今回作成した柔と剛の融合薪ばさみ
- 13mm異型鉄筋を角棒に削ってツイスト加工を施した1番剛性のある重い薪ばさみ
実際に焚き火で使うとやっぱり今回作成した薪ばさみが重さと挟みやすさ全ての上で1番使いやすかったです。
ただ、丸棒から薪ばさみまでの加工時間が慣れないのもありますが10時間ぐらいかかっているので薪ばさみの自作はここいらで終了します。
また、新しく作ってみたいアイデアが浮かんだら挑戦するかもしれませんが、薪ばさみばっかり何本もあっても使わないので、今度は別の物をなんちゃって鍛冶で作ってみたいと思っています。
今考えているのはなんちゃって鍛冶+溶接で子供でも使える薪割り台(器)を作ってみようかな?
ベアリングの金属で刃の部分はいけると思うんだけどどうなんだろうなぁ~。