異型鉄筋を加工してS字フックを自作してみた
スポンサーリンク

 

最近、って結構前からですが鉄の加工が楽しくて楽しくて色々挑戦しています。
まずは、溶接機を購入して溶接でアイアンラックなどを自作していました。

 

 

そして今は、鉄そのものを加工して何か造ってみたいと思うようになり、万力(バイス)を買いました。

 

で、万力を買ったので早速、休日に金属をネジって曲げてS字フックを自作してみました。

 

この記事の目次

S字フックを自作してみた

異型鉄筋から角棒を作る

材料は異型鉄筋D10(直径9.35mm)を使います。

 

 

本当は鉄の角棒が簡単に手に入れば、角棒を使いたいのですが生憎簡単には手に入らないので異型鉄筋を削って角棒を作ることから始めます。

 

 

ダイソーで買った「ディスクペーパー#40」で異型鉄筋を角棒にします。
これ、結構大変で万力に挟んで削るんですけど、四角にするのって大変だし、削りカスも沢山出ます。もし挑戦するなら覚悟が必要です。

 

 

で、30分ぐらいかけて作った角棒がコチラ。長さ300mmほど、真四角ではありませんが、角があることが重要なので細かいことは置いとくことにして、結構いい感じに角棒ができました。

 

S字フック用、治具を作る

角棒ができたので、続いてS字フックを作る用の治具を作ります。

 

 

材料は鉄板と単管。

 

 

熱した角棒を写真のように通して、玄翁で叩いて形を整えることで、何個でも同じサイズのS字フックを作ることができると言う訳です。

 

 

溶接で単管を付けたら治具の完成です。

 

S字フックを作っていきます。

S字フックは、角棒を熱して捻ることから始まります。捻ることで男前S字フックになると思います。

 

 

ナットのネジ山の修正に使用するタップを掴む持ち手に鉄棒を挟むことで簡単に鉄棒を捻ることができます。
もしくはスパナを使って捻ります。

 

 

万力に挟んでタップを掴む持ち手を端に付けたら、捻る箇所を加熱して真っ赤にしてから捻っていきます。

 

 

熱源は焚き火。送風機(手動)で風を送ることで鉄を真っ赤にすることが可能です。

 

 

数分で写真のように鉄が真っ赤になります。
真っ赤になったら万力に挟んで捻ります。

 

 

簡単に捻れる程度の力で捻ります。色が赤から鉄色に戻ってからも捻ると鉄は簡単に捻じ切れるので、あまり力任せには捻らず、少しづつ、熱しながら捻ります。

 

 

右に捻って、左に捻ってを繰り返して、鉄棒を写真のように捻ることができました。
かなりいい感じに捻れています(自画自賛)。

鉄棒を捻ったら、いよいよS字フックの形に成型します。

 

捻った鉄を焚き火に入れて熱している間に、自作した治具を準備。

 

 

シャコ万を使って固定して、熱した鉄棒を挟んで玄翁で成型します。

 

 

成型も力任せに行わず、鉄が赤くなくなったら加熱して余計な力をかけずに成型します。
力任せに成型を行うと、折角捻って綺麗に出来た角が潰れてしまいますからね。

 

 

最後に長さを調整してグラインダーで余分な部分をカットしたら完成です。

 

 

鉄が熱いうちに、真鍮ブラシで磨くことで真鍮の色が移るので、塗装しない場合は真鍮ブラシ仕上げに嵌っています。

 

 

以前、万力や治具が無いときに作ったS字フックと比べてみました。
全然、違う。やっぱり準備が大事ですね。

 

 

時間が少し余ったので、焚き火ハンガーも1本、四角に削って捻ってみました。
ちょっとゆがみましたが、こちらも結構いい感じに仕上がりました。

今回、万力や治具を使って鉄筋でS字フックを作ってみました。鉄の角棒が簡単に手に入れば、大量生産も出来そうですが、私の環境では異型鉄筋を削る工程が必要なので大量生産はできませんが、万力を購入した事で、鉄の加工に新しい技が加わりました。

中々、キャンプに行く時間がありませんが、コツコツ自作して色々作ってストレス発散しています。

おすすめの記事